ツイッターとフェイスブック

ヒマだ。 本誌をやめ、とりあえず次の単行本まで間があるし、今やらなければならないことは何もない。まったく締め切りがないのだ。こんなことはいったい何年ぶりだろう。もちろん旅行しているときは締め切りなどないのだが、取材ではない締め切りのない旅行…

世界は1個の電子である

毎晩寝床に入ってから本を読む。仕事とは無関係の本だ。若い頃は本がおもしろいと、つい夜が明けるまで読みふけることもあったが、今はマンガでもせいぜい2時間が限度だ。普通は1時間も読まないうちに寝てしまう。 どの本を読んでもよく眠れるのだが、やはり…

医師Tくんとの話

先日、大学時代の2年後輩Tくんと久しぶりに会った。彼は医師である。医学部なのになぜか大学の漫研に所属していたわけで、私の知る限り、わが漫研所属の医学部生はこの人だけだ。変わってるね。 で、お互いに歳をとって50代も半ばを過ぎ、あと何年ぐらい仕事…

100年前の写真

先日、故郷の霧島へ帰ったとき、兄が倉庫で珍しい古い写真を見せてくれた。橋の上で3人の男女が浴衣を着てたたずんでいる。カメラを意識して、さりげなくポーズをとっているようにも見えるが、それがなかなか決まっていて、まるで黒田清輝の「湖畔」のようで…

鹿児島から東京へ

鹿児島の用事を終えて、東京に向けて出発する。九州自動車道では熊本県で雪が降ったが、道路に積もるというほどでもなく、雪景色の中を快調に北上した。福岡の友人宅に忘れ物をしたので、再び福岡に寄り、そこからあらためて東京を目指す。そして本土に入り…

東京〜鹿児島1400km

所用があって鹿児島へ帰ってきた。せっかくなので、途中の福岡で福岡アジア美術館のインド展を見て、友人の家に数泊し、そして今日、鹿児島の霧島に帰着した。おおよそ1400キロぐらい走った。 東京を出発したのが、2月10日の昼頃で、東名高速をずんずん西へ…

『TINY HOMES Simple Shelter』

うちでも手づくりの家の本『セルフビルド』を出しているが、これはアメリカの出版社から出ているセルフビルド本。とにかくそのバリエーションの多さ、デザインの多様さ、自由奔放ぶりは見ていて大変楽しい。タイトルにあるように、紹介されている家はちっぽ…

『アジアにこぼれた涙』本日発売

すでに都内の書店には並んでいるところもあるが、正式には本日が発売日だ。地方の書店にも今日は並んだことと思う。ツイッターでもつぶやいたが、もうぞくぞくと書店から追加注文がきている。うちの本で発売日前からこんなに追加がくるのは、いつのこと以来…

日本タイトルだけ大賞

高野秀行さんのブログ(2011年11月23日)で知ったのだが、なんでも「日本タイトルだけ大賞」というのがあり、その2011年度の候補作に高野さんの『イスラム飲酒紀行』がノミネートされたらしい。結果はもうとっくに発表になっていて、大賞作は『奥ノ細道・オ…

マサラワーラーのミールスがうまかった

ハピドラマー田中真知が華麗なデビューを果たした国立市のポンガル(南印の祭り)を見に行った。たぶんデビュー演奏については真知さんがご自身のブログで書くだろう(書くんだよ!)から、私はこのときごちそうになった南インドのミールスについて書く。 ミ…

在庫を新装本に仕立てた西原さん

『西原理恵子の人生画力対決4』(小学館)を読んでいたら、西原さんが出した本の印税が不払いになったとあった。『この世でいちばん大事な「カネ」の話』という本で、版元は理論社だが、この会社は2010年10月に民事再生法を申請している(2011年に事業譲渡さ…

ベン・シャーンの線

正月に静岡に帰省した帰りに、神奈川県立近代美術館葉山で行われていたベン・シャーン展を見に行った。個人的なことだが、大学の漫研時代、ベン・シャーンは、トミー・アンゲラーと並ぶスーパースターで、一部の漫研部員の画風に大きな影響を与えた。私もそ…

『アジアにこぼれた涙』制作ほぼ終了

もうちょっと余裕を持って制作できるはずだったが、去年の12月に、予想外の休刊特需で、スタッフが本誌の発送作業に追われて、単行本の制作がなかなか進まなかった。著者の石井光太さんには、土壇場で校正の相談をばしばしと浴びせ倒してご迷惑をおかけした…

謹賀新年

明けましておめでとうございます。 年末の宝くじは例年になく1等に肉薄した。52組124まで迫ったが、下3ケタで空しく散った。だが微かに胸がときめいた。結局300円が1枚当たっただけ。初詣のおみくじは末吉だが、これにはまったく胸がときめかず、うれしくも…

『アジアにこぼれた涙』と年末のご挨拶

本年もいよいよ押し詰まってきた。今年は本当に大事件が多く、暗い話題の多い年だったが、来年は少しはよくなるのだろうか。 さて、私は今、来年1月に刊行する新刊『アジアにこぼれた涙』を制作中である。もちろん著者は石井光太さんだ。本誌連載のものに書…

催し物とプレゼント関係まとめ

最近の記事のあちこちにばらばら書いてしまったので、ここで催し物とそれに付随するプレゼント関係をまとめます。 まず、阿佐ヶ谷ロフト「旅人たちの夜」で、私がなんとなく約束した、遊星通信創刊号〜20号までの復刊要望は、現在のところ4名(笑)。まあ、…

休刊特需2

あいかわらず本誌の売り上げが絶好調だ。旅行人バックナッバーフェアをやってくださっている丸善丸の内店からは100冊以上の追加注文があり、同じくフェアをやっている紀伊國屋新宿本店、紀伊國屋新宿南店、リブロ池袋店からも追加注文がきた。100冊以上の追…

阿佐ヶ谷ロフト御礼

12月17日のトークショーに、本当に大勢の方にお集まりいただき、ありがとうございました。休刊になっても、個人的にはあまりぴんとこないというか、気分はそう変わらなかったのですが、こんなに読者に集まっていただき、声をかけてもらうと、本当に休刊にな…

休刊特需

休刊特需とでもいえばいいのか、書店から165号の追加注文が毎日のようにきて、旅行人のバックナンバーフェアをやってくださった数軒の書店からは、バックナンバーまで追加注文を下さり、アマゾンでは雑誌ランキングが50位台まで上がった。アマゾンの売り上げ…

ブータンと国民総幸福感

先頃ブータン国王夫妻が来日し、美男美女ぶりに日本中がすっかりめろめろになり、国王夫妻はブータンのイメージアップに大いに貢献した。どのテレビ報道でもブータンは経済的には貧しくても、国民はとても幸せな国だという。まるで20年前のアジアを語るとき…

年末にお勧めの老人映画

テレビ放送がデジタル化されて、ハイビジョン画質で手軽に映画が観られるようになった。そのせいで、最近は、私の人生の中でかつてないほど映画を観るようになった。ケーブルテレビの映画専門チャンネルを見ると、朝から晩まで様々な映画をやっているわけだ…

最近発見したテレビ番組

忙しい師走を皆様はいかがお過ごしでしょうか。私は最近いろいろな催し物の手配などに追われるという珍しい日々を過ごしている。 最後の号を読んだ読者から、いつになくカレンダーの申し込みが多くきて、暖かいメッセージが添えてあってうれしいです。どうも…

福岡アジア美術館の展覧会

またもお知らせです。 来年(2012年)1月から福岡アジア美術館で「魅せられて、インド。日本のアーティスト/コレクターの眼」という展覧会が開催されます。これをご覧下さい。 http://www.ryokojin.co.jp/3f/miserarete_india.pdf この展覧会には、そうそう…

阿佐ヶ谷で会いましょう

すでに告知板でお知らせしていますが、旅行人休刊記念「ありがとう!『旅行人』」トークショーを阿佐ヶ谷ロフトでやります。 ■日時:12/17(土)OPEN 18:30 / START 19:30 ■料金:前売1300円(+1drink〜)/ 当日1500円(+1drink〜) ※予約ウェブアドレス htt…

石井光太『遺体』

ようやく石井光太さんの『遺体』を読み終えた。読むのに苦労するような文体でもなく、ものすごく分厚い本というわけでもないのに、読み終えるのに2週間以上かかったのは、この本が東日本大震災のルポルタージュだからだ。タイトルの『遺体』とは、もちろん津…

インターナショナルな買い物

先日のこと、私は価格ドットコムで、プロジェクターについてのクチコミを読んでいた。エプソンのプロジェクター「dreamio EH-TW3600」は評判がよかったが、書き込みによればこのプロジェクターはアメリカで買うと非常に安いという。価格ドットコムの売値は約…

ドル入れ

ネットを見ていたら、「黒板消し」を「ラーフル」と呼んだら○○県出身! という記事が目にとまった。むむむ、そういえば昔、私は黒板消しのことをラーフルと呼んでいた! ということは、ラーフルって鹿児島県人の呼び名なのか? http://www.nikkei.com/life/l…

旅行人休刊号を入稿

今日、印刷所に最終号(165号/12月1日発売)を入れた。表紙はこれです(ちょっと恥ずかしい部分もありますが)。 今回の表紙はいろいろ迷った。最初は写真を小さく使用して、休刊の告知を大きく出したデザインだったが、結局それを片隅に追いやって、普段と…

アマゾンの電子書籍問題

どうもブログの更新が滞ってしまってすいません。毎日、自宅と事務所の往復ばかりで、私の生活にはほとんど変化がないが、その間にバンコクは浸水するし、ギリシャは財政破綻しそうになるし、ヤクルトは最後で失速するしで、今年は本当に大変な1年になってし…

近頃私の好きなテレビ広告

いちいち説明する必要はないと思いますので、これをご覧下さい。いちばん上が最も好きですね。以下がその不動産連合隊のラルズネットが放送する「驚愕の家シリーズ」です。 こういう家々が見られるだけでもおもしろいのだが、この広告を考えた人は、きっと小…