高野秀行さんの『謎の独立国家ソマリランド』(本の雑誌社)の紹介だ。仕事や雑事に追われて、なかなか書けないでいたが、その間に重版もかかり、順調に売れているようでご同慶の至りである。とにかくおもしろいことはまちがいない。私はこれまで高野さんの…
1972年、アメリカのあるフォークソングの女性歌手が、友人に誘われてクラブに歌を聴きに行った。そこで歌っていたのは若き日のドン・マクリーンだった。彼女はその歌に魅了される。 ドン・マクリーンの歌「Empty Chairs」は、彼女の人生そのものを歌っていた…
『旅のグ』が筑摩文庫に入ることになった。私が解説を書かせていただいた。この本は、旅行人にとって思い出深い、記念すべき本だった。5月に発売されるそうです。付録ページも付くそうですので、どうぞお楽しみに。 さて、また理科系の本の紹介。興味のない…
以前のブログ「ポルトガルが財政破綻その2」(http://d.hatena.ne.jp/kuramae_jinichi/20110518/1305696853)でも書いたが、ポルトガルを旅し財政危機といわれる割には、ポルトガルは新しくて立派な高速道路がはりめぐらされ、しかもまだ各地で建設中である…
先日、オーストラリアで、サンドイッチの「サブウェイ」が訴えられるという事件があった。なんでも、「フットロング」の商品名で販売するサンドイッチの長さが1フット(「フィート」の単数形、30.48cm)より短い11インチ(28cm)しかないと客が怒ったのだそ…
石井光太さんのルポ『遺体 震災、津波の果てに』(新潮社)が映画化された。昨日、その試写会に招かれたので拝見した。 正直にいうと、実はちょっと気が重かった。私はネットで予告編をすでに見ており、それを見ただけで目頭が熱くなってきたので、映画を観…
明けましておめでとうございます。 今年はうっかりしてサイトのトップページに新年のご挨拶を出すのを忘れてしまいました。申し訳ありません。当欄でご挨拶させていただきます。 旅行人が出なくなってもうまるまる一年になるんですねえ。月日が経つのは早い…
またずいぶんひさしぶりのブログ更新になってしまいました。すいません。毎年、50回更新を目指していたが、今年はお知らせを含めてこれで35回。たぶん50回には届きませんね。 フェイスブックだのツイッターだのいろいろやっていると、ブログという言葉がなつ…
極私的に、このカップの予約販売することになりました。もしご希望の方がいらっしゃいましたら、私宛にコメント欄にお書き下さい。名前は本名でなくてかまいません。 この予約は11月19日午後10時ごろまで有効です。 私もまだ出来上がりを見ていませんので、…
今度の「インド先住民アート展」に合わせて、急遽マグカップを作ることになり、かなり泥縄式に作業しています。製作が間に合うかぎりぎりのところで発注しましたが、こういう図案です。 はたして、どのような出来上がりになるのか、できてみないとわからない…
先日からたびたびお知らせしていますが、先住民アートといっても、なかなか具体的なイメージが湧かないというご指摘をいただきましたので、展示する作品の一部と、現地で撮影したものをアップします。ご参考にしていただければ幸いです。 それから、11月23日…
夕べ、友人から教わったのだが、いま輸入盤のBOXセットがかなりお買い得になっているという。とにかくその安さたるや、これでいいのかというぐらいだそうだ。ご存知の方も多いんでしょうが。 例えば、その友人が買ったのは、バーズのボックスセットで、デビ…
『フェルマーの最終定理』(サイモン・シン、新潮文庫)を読み終えた。お断りするまでもないが、この本は、数学の定理の証明を書き記したものではない。私がそんなものを理解できるわけがない。この定理を証明した数学者の物語を描いたノンフィクションであ…
長いあいだブログの更新をせず、すいません。前にも書いたように、ツイッターだのフェイスブックだのやっていると、そっちのほうにかまけてしまって、ブログがおろそかになってしまいました。 ご存知のようにツイッターはわずか140文字なので、まあたいした…
Hao Liさんのレポート、第2弾です。以下、原文のまま。==================================================== 中国国内今の状況を皆さんに説明します!(第二弾) ====================================================中国暴動化した反日デモが、面白い方…
フェイスブックにのった中国人Hao Liさんの記事を転載します。ツイッターからリンクをはりましたが、フェイスブックに入れない人もいるでしょうから、私のブログでお読みくだされば幸いです。 以下は、原文のままです。 中国国内今の状況を皆さんに説明しま…
ツイッターやフェイスブックに書き込んでいると、ついブログがおろそかになる。それほど書くことが多いわけでもないので、ツイッターなんかにつぶやいちゃうと、書くことなくなるんだよなあ。以下の文章もフェイスブックの焼き直しです。すいません。 右側の…
タイトルに興味を覚えて、ずいぶん前に買った本をようやく読み終えた。『妻を帽子とまちがえた男』とは、脳の障害のせいで、妻を帽子とまちがえて、妻を被ろうとする男の話だが、それ以外にもさまざまな症例が紹介されている。 最初この本を読み始めたときは…
奇妙な建物の2回目。個人の趣味なのだと思うが、規模の小さい奇妙な建物は、きっと無数に存在するのだろう。探せばかなりの数が見つかるが、特にまあこういう何かを模したデザインは多い。犬とか魚とか、少々痛い感じがするが、作った人はきっと楽しかったこ…
今日も本棚の整理をしているが、そろそろこれもなんとかしたほうがいいのではないかと、棚にずらりと並ぶ古い漫画雑誌『ガロ』を眺めている。古いものでは1973年のものから、新しいものでは1981年まで、とびとびにとってある。たいした価値はないだろうが、…
この記事もツイッター編集版(+写真)です。ツイッターとほぼ同じですので、右側で読んだ方はパスして下さい。 処分する本を廊下に積み上げる。もうすぐ業者が引き取りにやってくる。いったい何冊あるんだろう。数えるのもいやなので、500冊ぐらいってとこ…
ツイッターにずらずら書いているうちに長くなってしまったので、以下にそれをまとめ、書き足しました。右側のツイッターですでに読んでしまった方は最後の数行だけ異なります。 小島剛一さんと話をするまで、私は人名を冠した日本語の文法があるなんて全然知…
うちから『漂流するトルコ』という本を出した小島剛一さんが、今度『再構築した日本語文法』(ひつじ書房)という本を出した。なんと日本語文法の話だ。これまで学校で習った日本語の文法を、すべて新しく構築し直すという途方もない試みだ。 まだ最初のほう…
ネットで建築を見ていたら、実に奇妙な建物があった。変な建物があるもんだなといろいろ見ていくと、世の中には、金と手間をつぎこんで、まったく実用的でなく、住みやすそうでもなく、人目を惹くというだけの理由の(としか思えない)建物がかなりあるので…
【第1日目】 今後の人生におけるテーマは、熟慮の末モノを減らすことに先日決定した。さっそく使わないプリンターを机から排除。そのプリンターが廊下にあって邪魔だ。机の上の方がよかったかもしれない。 古いタワー型のウインドウズも捨てたい。もう長いこ…
3月から療養生活に入って、すでに4カ月がたった。治療薬の副作用がきつくて、発熱、頭痛、倦怠感、貧血などなどの症状で一日中寝込む日もあったが、治療も終盤になって薬の種類と量が減って副作用も和らぎ、ぼちぼち仕事を再開できるまでに回復した。ついこ…
NHKの『クール・ジャパン』(6月10日)という番組を見ていたら、寿司の特集だった。寿司が海外では高級料理であることは知られている。そのなかで数の子を取り上げたのだが、驚いたのは、魚の卵はほとんどの国で食べられずに捨てられているということだった…
昨日はなんだか突然のように体調が良くなって、6月はもしかしたら調子が出てくるのではないかと期待している。 『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』は2年前に封切られたドキュメント映画だが、先日ケーブルで放送されてようやく見られた。 ニューヨ…
今日はちょっと調子がいいので、ブログ更新に挑む。ジャクソン・ポロック展のことを、会期が終わる前に書きたかったのだが、今日にずれ込んでしまった。4月に、体調はあまりよくなかったけど、どうしてもこのポロックだけは見たくて、無理をおして見に行った…
神楽坂の光鱗亭ギャラリーで昨日から旅行人文化祭が始まりました。私も15日にトークを予定してましたが、残念ながら体調不良でキャンセル。先日、イラストの飾り付けに行って来ました。 私が出品したイラストは、『インドは今日も雨だった』のために描いたイ…