漫画

『親の介護、はじまりました』(堀田あきお&かよ)を読む

老いた親の介護はほとんどの人が一度は通る大問題。老齢化社会になった日本で、多くの人々が直面することだ。そうはいっても、実際にそのような局面にあたらないと具体的な問題も見えず、どういうことになるのか想像さえ付きにくい。 この本は、突然母の介護…

本棚の『まんがNo1』を前にしてたちすくむ

今日も本棚の整理をしているが、そろそろこれもなんとかしたほうがいいのではないかと、棚にずらりと並ぶ古い漫画雑誌『ガロ』を眺めている。古いものでは1973年のものから、新しいものでは1981年まで、とびとびにとってある。たいした価値はないだろうが、…

日本タイトルだけ大賞

高野秀行さんのブログ(2011年11月23日)で知ったのだが、なんでも「日本タイトルだけ大賞」というのがあり、その2011年度の候補作に高野さんの『イスラム飲酒紀行』がノミネートされたらしい。結果はもうとっくに発表になっていて、大賞作は『奥ノ細道・オ…

『不妊治療、やめました。』

ただいま、9月に発売予定の『中国鉄道大全』の制作に追われている(ブログ更新が遅延した言い訳)。私は東京の練馬でその作業をしているが、二人の執筆者は北海道と中国にいて、それをメールでやりとりしながら作業を進めている。こんなことが普通になってき…

『西原理恵子の人生画力対決1』に大笑い

先日ようやく『熱帯雨林を歩く』(上島善之)を印刷所に入れる。4月10日の発売日はなんとか守れそうだ。2700円(税込2835円)とちょっと高いのだが、熱帯雨林に興味がある方はよろしくお願いします。校正の直しがぎりぎりになって、データを取りに来た印刷所…

がんばれ!トピックス(2)〜(5)

「がんばれ!トピックス」の続編をお送りします。その2「代打」 http://www.ryokojin.co.jp/6f/kuramae/topics2.htmlその3「2.8」 http://www.ryokojin.co.jp/6f/kuramae/topics3.htmlその4「ライト打ちの仁上選手」 http://www.ryokojin.co.jp/6f/kuramae/t…

がんばれ!トピックス(1)

この前の連休中に掃除をしていたら、小川がモノ入れの中から私の古いマンガを発掘した。 私は17年前にちょっとだけ草野球チームに入れてもらったことがある。それは「トピックス」というチームで、創設したのはイトヒロ(伊藤博幸)とその仲間たちだった。今…

私の知らないトミー・アンゲラー

私は大学時代、授業をさぼって漫画ばかり描いていた。漫画といっても、いわゆるページ物の漫画ではなく、主にヒトコマ漫画だ。今はヒトコマ漫画なんて見かけることはほとんどないので、あまり知らないという人が多いかもしれないが、ちょっと前まで新聞に「○…

4コマ漫画(2)〜(4)

続けてどんどん掲載しようと思っていたのに、ちょっとぼーっとしたら、あっという間に時がたち、あやうく1週間が過ぎ去ろうとしている。もったいぶるほどの漫画でもないので、一挙3本アップします。 「米自由化反対の声、高し」 「さらばE電」 もしかしたら…

4コマ漫画(その1)

今から20年前、「遊星通信」を創刊した頃のこと。当時、私はけっこうヒマだった。朝日新聞を読んでいたら、漫画募集という告知が目にとまった。賞金金額はもう忘れたが、それなりにまとまった金額だったと思う。これに応募しようと思い立った。 で、一生懸命…

「芸術新潮」の手塚治虫特集

今年は手塚治虫生誕80年になるそうだ。「芸術新潮」がこの11月号で、手塚治虫生誕80周年記念と銘打って、「手塚治虫を知るためのQ&A100」という特集を組んだ。「芸術新潮」が手塚治虫の特集を組むとは思いもよらなかったが、しかし、いいアイディアだと思…

最近読んだ漫画

先日、田中真知さんと話をしていたら、最近農業関係の原稿を書いたという。なんで真知さんが農業のことを書くんですかと聞くと、農業そのものではなく、農業に関係のある漫画について書いたらしい。それで紹介してくれたのが『もやしもん』(石川雅之/講談…

ネットで買い物

うかうかしてると、トップページの更新欄の最下位に落ちてどんどん時間がたってしまうので、次号と単行本の同時制作中なんだけど、なんか書かなくちゃとあせってあたふたしている。 友人に影響されて(というか世間の影響なんだろうが)、僕もたまにヤフオク…

「りぼん」の時代

先日、図書館に行ったときに、偶然棚にあった文庫『『りぼん』のふろくと乙女ちっくの時代―たそがれ時にみつけたもの』(大塚英志/ちくま文庫)が目にとまった。単行本が1991年に出版され、1995年に文庫化されたようだが、ぜんぜん知らなかった。 なんでこ…

1970年の少年マガジン

ネット・オークションで古い「少年マガジン」を入手した。ご存知の方もいるかと思うが、1970年の少年マガジンは特別だった。連載されているマンガは、「巨人の星」、「あしたのジョー」、「光る風」、「リュウの道」などなど、当時の人気作品、問題作品が掲…

永嶋慎二さんのこと

ようやく次号の制作が終了。次の特集は「シベリア鉄道」だ。ウラジオストクからモスクワまでの全線を、ハバロフスク、イルクーツクと立ち寄りながら紹介していく。ご期待下さい。 ロシアからの帰りにロンドンに立ち寄った。キングスクロス駅近くのB&Bに宿…

ある漫画家の失踪記

SF漫画では一種の伝説的な漫画家である吾妻ひでおが、今度『失踪日記』(イースト・プレス)という漫画本を出した。吾妻ひでおは、僕が大学時代に、SFマニアの間では熱狂的な支持を受けていたが、その意味ではマイナーな作家だった。いちばん有名な漫画…

MANGA

先日の朝日新聞(3/14夕刊)に、アニメ観光に日本にやってくるアメリカ人のパックツアーが人気だとあった。それに応えてアニメを地域観光振興の目玉にしようという自治体も出始めているそうな。日本の少女漫画誌がアメリカで発刊されたなどといったニュース…

昔の漫画「怪獣」

BBSでちょっと話題になったので、昔の本を引っ張り出してきた。これが『だっくす』(1978年11月号)です。発行は清彗社で320円。古本屋ではだいたい1500円ぐらいで販売しているようだ。 この号の特集は樹村みのりさん。僕はこの雑誌の編集長ではなかった…