映画

『ガンジスに還る』

17:44 試写の案内が来てタイトルを見たとき、深刻で重そうな映画かなと思って試写室に足を運んだ。たぶんバラナシで死を迎え、ガンジス川に遺灰が流されていく宗教的なテーマの映画かも、とかなんとか思いつつ映画を見始めたのだが、これはいい方に見当外れ…

アフリカの賄賂『グッドマン・イン・アフリカ』

事務所の整理をしていて、昔書いた原稿がいろいろと出てきた。雑誌やPR誌に書きっぱなしで単行本に再録していないものが多いので、前回に引き続きブログに掲載することにした。 この原稿は、1995年に上映された『グッドマン・イン・アフリカ』という映画のパ…

前代未聞のドキュメント映画『アクト・オブ・キリング』

1965年、インドネシアで起きた「9.30事件」と呼ばれる大虐殺のドキュメント映画を試写で観た。この「9.30事件」は「20世紀最大の大虐殺」だそうだが、日本ではほとんど知られていない。私も知らなかった。映画のパンフレットには事件の概要が次のように書か…

神様がくれた娘

配給元からDVDが送られてきた2月15日から公開予定のインド映画。インド映画なんだけどダンスシーンがない。最近はインドでもこういう映画を作るようになったのだろうか、と思いながら観ていたら、なんか観たことがある気がしてしょうがない。それもそのはず…

『遺体 明日への十日間』

石井光太さんのルポ『遺体 震災、津波の果てに』(新潮社)が映画化された。昨日、その試写会に招かれたので拝見した。 正直にいうと、実はちょっと気が重かった。私はネットで予告編をすでに見ており、それを見ただけで目頭が熱くなってきたので、映画を観…

『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』

昨日はなんだか突然のように体調が良くなって、6月はもしかしたら調子が出てくるのではないかと期待している。 『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』は2年前に封切られたドキュメント映画だが、先日ケーブルで放送されてようやく見られた。 ニューヨ…

年末にお勧めの老人映画

テレビ放送がデジタル化されて、ハイビジョン画質で手軽に映画が観られるようになった。そのせいで、最近は、私の人生の中でかつてないほど映画を観るようになった。ケーブルテレビの映画専門チャンネルを見ると、朝から晩まで様々な映画をやっているわけだ…

まぼろしの市街戦

大学時代、友人Pから、この映画はいいからぜひ見ろといわれていた映画がある。そいつがおもしろいと言っていた映画は他にもあったが、その映画は、友人の極めつきのお気に入りで、「この映画はPの映画」というイメージが仲間内にあった。それが「まぼろしの…

年末年始を静かに過ごすための映像

どうやら今年も終わりそうです。皆様はいかがお過ごしですか。今日は異常に寒くて、北海道や東北地方は猛烈な雪のようで。事務所もなんだか寒いです。 先日、Youtubeでひょんなことから不思議な映像を見かけた。こういう映像です。 いったいこの摩訶不思議な…

数学者のビューティフル・マインド

NHKの番組『100年の難問はなぜ解けたのか』や映画「ビューティフル・マインド」を見ると、天才的な数学者というのは、凡人にはまったく理解できないものだとつくづく思う。凡人が理解できないからこそ天才なのだが、そもそも数学者という人々の感じ方もよく…

よく知らない映画

最近ケーブルテレビで録画してあった映画を観ている。録るばかりで観るヒマもなく、どんどん蓄積されていた映画を、うちにやってきた友人どもがバカにしていたが、ようやくそれらをぼちぼち観るようになった。 ケーブルテレビで放送される映画には、まったく…

アメリカ映画にうんざり

ここ何年も流行のアメリカ映画にうんざりして、映画にはすっかりご無沙汰していたが、最近たてつづけに中国や韓国の映画を貸しビデオで見ている。ようやくその時間が作れるようになってきたのと、貸しビデオ屋にアジア映画が置かれるようになってきたおかげ…