2010-01-01から1年間の記事一覧

今年もお世話になりました

今年も当欄をご覧いただきありがとうございました。ノルマにしている書き込み50回をなんとかクリアできました。来年も50回を目指して書いていきたいと思います。 さて、今年はなんといっても本誌の休刊宣言をしたことで、いつになくさまざまな方々から反響や…

ガラパゴス化するニッポン?

今朝(12月25日)の朝日新聞をぺらぺらめくっていたら、気分の悪い記事に出くわした。田中和彦という男の書いた「はたらく気持ち」というコラムがそれだ。タイトルは「ガラパゴス化するニッポン」 http://www.asahi.com/business/topics/hataraku/ (このコ…

ラッサムを作る

あまり外で食事をしない我が家で、例外的によく行くレストランが、西武池袋線の練馬駅にある「ケララ・バワンkeralabhavan」。ここは南インドのミールを出す店で、漫画家の流水りん子さんの夫であるサッシーさんがやっている。 http://www.keralabhavan.com/…

藻で石油を作ろう!

この前『辺境生物探訪記 生命の本質を求めて』(長沼毅、藤崎慎吾、光文社新書)という本を読んでいたら、地中には石油を作り出す藻があると書いてあった。地中の中に生息する菌類は膨大な種類があると推測されているが(重さでいうと地上の生物よりも多いら…

コーカサス号が絶好調

作っている本人が謎なのだが、なぜか今号の本誌「コーカサス号」が絶好調である。書店から追加注文がどんどんくるし、アマゾンでの売り上げも最高記録を更新した。もちろん何万部というようなベストセラーに入るような売れ行きというわけではないが、なにし…

石井光太『感染宣告』を読む

今度の石井光太さんの新刊は、日本のHIV感染者の物語である。当然のことながら軽いテーマではないし、正直いうと、これが石井さんの本でなかったら、果たして私は手に取ったかどうかも疑わしい。 ところが、読み始めると、これが止まらないのだ。重くつらい…

腰痛を抱えつつ『腰痛探検家』を読む

また当欄の更新が遅れてしまい申し訳ありません。前回は多忙が理由だったが、今回は腰痛が原因である。先般、高野秀行さんが新刊『腰痛探検家』(集英社文庫)を送ってくれた。すぐ読みたかったが、妻に先取りされたためにあとまわしになっていたら、なんと…

スライドトーク in のまど

すでに告知板でお知らせしてありますが、西荻の「のまど」でコーカサスのスライドトークをやることになりました。 スライドトークということになっているけど、前はフィルムのスライドを映写機で投影していたが、近頃はデジカメなのでコンピューターに取り込…

未公開映画を観るテレビ

以前も当欄で書いたが、再び「松嶋×町山 未公開映画を観るテレビ」について。この番組はTOKYO MX TVという東京のローカル局でやっているので、関東エリア以外の方は観られないかと思うが、今これまでこの番組で放送された39作品を、ネットで有料公開している…

たるんでる!

今日は祝日だったんだなあ。なんか世間の動きがいつもと違う感じがした。祝日だということに気がつかなかったので、気分は出勤態勢で、事務所にきてちょっと仕事をしている。仕事というほどのものではないが、マックのi-Movieを使って、コーカサスの写真とム…

ダライ・ラマはオカルト指導者?

この前、謎の量子力学の本『パラレルワールド』について触れたが、実はあの本自体もかなり売れているようで、私の持っている本の奥付も9刷だった。読者の皆さん、意味がわかってます?(笑) この本のあとがきに、本書にはタイムトラベルだのパラレルワール…

椎名誠さんの連載が終了

旅行人山荘のことが「週刊文春」に載っていると兄からメールをもらったので、買ってきてみた。といっても、それはもう先々週のことで11月4日号だから、すでに書店には並んでいない。山荘の取材をしてくれたのは、山崎まゆみさんという人だが、温泉取材で有名…

次号本誌の制作終了

2週間のご無沙汰でした。すんません。本誌の制作に追われて更新できなかった。それも、先ほどようやく印刷所の手に渡り、あとは例によって校正を待つばかり。スタッフはこれから書店への注文とりが待っている。 次号の特集はコーカサス。アゼルバイジャン、…

世界は波動だ

ただいま本誌制作中で、非常に忙しい(更新が遅れた言い訳)。未だに届かない原稿があったり、台割りがかなり狂ったりして頭を痛めている。もちろん次号の特集は先日取材に行ったコーカサスです。 さて、お題は「世界は波動だ」だが、この話の元ネタは『パラ…

鉄板ルート

先日、「エコノミスト」(毎日新聞社)から取材を受けたことはすでに書いたが、そのゲラを見ていたら、『旅行人ノート』で紹介するルートは「鉄板ルート」と呼ばれていると書いてあった。 「鉄板ルート」? なんだそれは。それでわが社の「歩く現代用語辞典…

『OYAJI Hotdog press』の記事

以前お知らせしたWeb雑誌『OYAJI Hotdog press』が出てました。よかったらご覧下さい。 http://special.infoseek.co.jp/entertainment/hotdogpress/ このなかで、これまで行った国が50カ国になっていますが、もうすぐ出る「エコノミスト」のインタビューでは…

コーカサスから帰国

コーカサスからトルコのトラブゾン、イスタンブールを経由して日本に帰国した。20年前に私はイランからトルコへ入り、トラブゾンに立ち寄った。そのときも確か10月頃で雨が降っており、安宿には暖房もなく、凍えるように寒かった。そしてどんよりと曇った薄…

コーカサスの旅 グルジア2

前回の書き込みでコーカサスからは最後になると書いたが、ホテルでネットがつながったので最後にもう一度書くことにした。 グルジア最後の目的地であるスワネティ地方のウシュグリ村は、塔の家が密集していることで知られ、世界遺産にも登録されている。塔の…

コーカサスの旅 アルメニア

コーカサス三国の首都で最も物価が高いと聞いていたアルメニアのイェレバンだが、このところアルメニア・ドラムが下がっているせいで、思いのほかアルメニアは安く旅ができた。少し前まで1ドル=300ドラムだったのが、今は360ドラムで、2割ほど安くなってい…

コーカサスの旅 グルジア

アゼルバイジャンのシェキから西へ進み、国境を越えてグルジアに入った。アゼルバイジャンの国境では、カスタムから「アルメニアに行ったことがあるか」、「地図は持っているか」と質問された。アゼルバイジャンとしては、自国領であるナゴルノ・カラバフを…

コーカサスの旅 アゼルバイジャン

私は今、アゼルバイジャン西部の町シェキにいる。バクーからアゼルバイジャンに入国し、山間部の村をまわって、ここまでやってきた。シェキはアゼルバイジャンでは大きな街だが、ここがどこにあるかを知っている人はあまり多くはないだろう。そもそもアゼル…

休刊と腰痛

休刊をお知らせして以来、様々なところから取材が来たり、声をかけていただいている。先般、日経新聞に掲載されたのはお知らせしたが、その記事を見て初めて本誌の休刊を知り、お便りをくださった方も多い。10月になるとWebマガジン『Oyaji Hotdog Press(オ…

ハンス・コパー展

ハンス・コパーの個展に行った。当欄で以前イギリスの陶芸家ルーシー・リーのことを書いたが(2010-05-16)、ハンス・コパーもやはりイギリスの陶芸家だ。コパーとリーは共同制作を行っていた時代もあり、無二の親友同士だった。 オーストリア生まれのユダヤ…

阿久根市長の乱

鹿児島県にある田舎町、阿久根市の市長さんが話題になっている。新聞記事でもテレビでも何度も取り上げられ、地方自治体の首長としては、橋本知事や東国原知事の次ぐらいにメディアに頻繁に登場する。これは実に珍しいことだ。人口がわずか2万4000人しかいな…

暑いぞ!練馬

暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。熱中症で毎年20人前後の方がなくなっているそうだが、今年の暑さは特別なようで、先月17日の梅雨明け以降から今月16日までの1カ月間に熱中症で亡くなった人は東京23区で100人に達し、過去最悪となったそ…

『漂流するトルコ』9月5日発売!

『アメリカ鉄道大全』に続き、うちとしては異例の早さで次の新刊『漂流するトルコ 続「トルコのもう一つの顔」』(小島剛一著)がリリースされる。9月5日発売。こんなに早く出版できるのは、図版がほとんどなくテキストだけの普通の本であることと、著者が校…

ツバルは沈まない

もんでん奈津代さんという方が、『子連れ 南の島暮らし』(人文書院)という本を出した。この人は、南太平洋のツバルに住んでいて、そこでの生活を描いたものだ。その著者もんでんさんは、ツバルについてよく「ツバルって沈んじゃうんでしょ?」という質問を…

『ニッポンの海外旅行』

先日、知り合いの編集者から「新書を読んでいたら、旅行人のことが何ページも書いてあって驚いた」というメールが来た。『ニッポンの海外旅行──若者と観光メディアの50年史』(山口誠/ちくま新書)という本らしい。さっそく買い求めて読んでみた。 この本の…

勝手にキャンプ大会

今年も恒例の「勝手にキャンプ大会」が終了した。先日、日経新聞の人が取材に来て、旅行人の創刊からの活動について話をしたのだが、その際に、うちでは読者とキャンプ大会をやっているというと、大変驚いていた。こういうことはまあ珍しいことなのかもしれ…

この1週間の仕事(未完)

忙しい忙しいなどと言っていたら、あっという間に一週間が過ぎ去って、『アメリカ鉄道大全』の色校も終わり、次の『漂流するトルコ』を組んで、読んでいる最中である。この本はかなりの読み応えがあって、ページ数も350ページの厚い本になる。『トルコのもう…