帆布のショルダーバッグ

 ツイッターフェイスブックに書き込んでいると、ついブログがおろそかになる。それほど書くことが多いわけでもないので、ツイッターなんかにつぶやいちゃうと、書くことなくなるんだよなあ。以下の文章もフェイスブックの焼き直しです。すいません。

 右側のツイッターでいつもつぶやていますが、近況としては、他の版元から頼まれた書き下ろし単行本をせっせと書いているところ。ようやく100枚を超えた。

 さて、今日は久しぶりに新宿に出て、珍しくショッピングをした。
 紀伊国屋の前が、味も素っ気もない白い安普請のビルに変わっていてびっくり。ひどい。実に醜悪なビルだ。なんとこれがビックカメラなんだと。高野フルーツパーラーの姿が見えないが、どこに行っちゃったんだろう、とフェイスブックに書いたら、高野フルーツパーラーは、今でも同じ場所にあるはずだという指摘があった。私が別の場所を見ただけかもしれない(たぶんそうでしょう)。

 それから、新宿南口の高島屋に行き、そこでバッグを買う。柿渋で染めた尾道帆布のもの。若い職人のつくった産品市が開催されており、売っていた若者に、尾道にも帆布製品があるの? と聞くと、尾道ではかつて船が造られていて、帆布もあったんだそうな。

 水運に恵まれてた立地条件なので、古くから尾道向島因島に造船所が存在したらしい。戦艦大和を造った呉の造船所なら知っていたが、このあたりはずっとそういう産業があったんですね。今でも尾道造船という会社があるようだ。
 今では帆布を使わなくなったので、伝統工芸を引き継ぐかたちで、若い人がこういうバッグを作っているらしい。

 私が今使っているのは、5年ぐらい前に買った化繊のショルダーバッグで、安くて、軽くて、水にも強く、丈夫で申し分ない。しかし、あまり愛着がわかない。ずっと使い続けたいという気にもなれない。
 まあ、それで、今度は少し趣味を変えてみようと思ったわけ。私の持っているバッグではかなり高い範疇に入る。
 帆布製バッグは、化繊のバッグよりは重いが、革製より軽い。革は重厚すぎて私の好みではない。革は使い込めば味が出るとよくいわれるし、実際そうなんだろうと思うのだが、ショルダーバッグにその渋さが重苦しく感じる。ただ淡々と古く、ぼろくなるほうが、私にはいい。
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