2008-01-01から1年間の記事一覧

年末年始を静かに過ごすための映像

どうやら今年も終わりそうです。皆様はいかがお過ごしですか。今日は異常に寒くて、北海道や東北地方は猛烈な雪のようで。事務所もなんだか寒いです。 先日、Youtubeでひょんなことから不思議な映像を見かけた。こういう映像です。 いったいこの摩訶不思議な…

がんばれ「本の雑誌」!

今朝、元社員のT君からメールをもらって驚いた。T君が、あるブログを見たら「本の雑誌」の経営がかなり危ないと書いてあるという。さっそくそのブログを見てみると、なんと「本の雑誌」(2009年1月号)の椎名さんのエッセイにそのことが書いてあるらしい。そ…

4コマ漫画(2)〜(4)

続けてどんどん掲載しようと思っていたのに、ちょっとぼーっとしたら、あっという間に時がたち、あやうく1週間が過ぎ去ろうとしている。もったいぶるほどの漫画でもないので、一挙3本アップします。 「米自由化反対の声、高し」 「さらばE電」 もしかしたら…

4コマ漫画(その1)

今から20年前、「遊星通信」を創刊した頃のこと。当時、私はけっこうヒマだった。朝日新聞を読んでいたら、漫画募集という告知が目にとまった。賞金金額はもう忘れたが、それなりにまとまった金額だったと思う。これに応募しようと思い立った。 で、一生懸命…

グラフィック・デザイン

私は自分の職業を書く欄があると、グラフィック・デザイナーと書いている。他にも編集者とかイラストレーターとかあるが、まあ適当である。たいした話ではないが前回からのからみで、今回はそのグラフィック・デザイナーのことを書いてみたい。 私は美術系の…

無趣味

先日、ふと思ったのだが、私の趣味はなんだろう。なんかあったような気がするんだが、どうも思いつかない。そんなはずはないと考えた末に、出た結論は「無趣味」だった。私に趣味はないのだ。おお、なんということだろう。 毎年暮れになると、亡くなった母の…

オベリスクはどこにある?

先日、読者から拙著『シベリア鉄道9300キロ』についての感想をいただいた。その方は宮脇俊三さんの『シベリア鉄道9400キロ』に触発されて、1990年にシベリア鉄道での旅をなさったという。私の本の中に、アジアとヨーロッパの境界に立つオベリスクのことが書…

すごいバイクを見かけました

今や車やバイクに興味があるのは中高年だけといわれているが、マニアではないが、私も少しは興味がある。海外に出かけると、日本では見られないバイクや車があるのでうれしくなる。小川京子はほとんど興味がないのに、珍しい車があるたびに、あれはポーラン…

さよなら、イトヒロ

昨日、次号の本誌を入稿した。次号の特集はルーマニアである。12月1日発売ですので、よろしくお願いします。それから、次号では「旅行人」創刊20周年記念特集もあわせて掲載した。岡崎大五、宮田珠己、田中真知各氏に、「旅行人との20年」というテーマでエッ…

「芸術新潮」の手塚治虫特集

今年は手塚治虫生誕80年になるそうだ。「芸術新潮」がこの11月号で、手塚治虫生誕80周年記念と銘打って、「手塚治虫を知るためのQ&A100」という特集を組んだ。「芸術新潮」が手塚治虫の特集を組むとは思いもよらなかったが、しかし、いいアイディアだと思…

円高レイ安

みなさまもよーくご存じのように、ただいま世界同時不況のまっただ中で、滅法な円高になってます。ドルもユーロもどんどん下がっていく最中に、本誌ルーマニア特集をつくっている私は、「ルーマニアは物価が高い」と書いた文章を、どうしたものかと悩んでい…

徹夜本2

僕は競馬にはほとんど関心もなく知識もないが、そういう僕でも、例えばハイセイコーという馬は知っている。最近ではハルウララとかディープインパクトも聞いたことがある。という程度の僕が競馬の本を読み、これが徹夜をするほどおもしろかったのだから、本…

幻の遊星通信

今、次号の「旅行人創刊20周年記念特集」を制作している。原稿はだいたい出そろい、レイアウトもほぼできあがったが、未着の原稿を数本待っている状態である。特集を組むにあたって、あらためて創刊号から直近の号までを見直してみたが、158号もあると、ぱら…

『出星前夜』で夜も眠れない

ルーマニアに行く前に買ってあったのだが、出発前は時間がなくて読めなかった飯嶋和一の新刊『出星前夜』(小学館)を、帰国してすぐに読み出した。この小説は前作『黄金旅風』から4年ぶりの新刊で、とても楽しみにしていたのだ。 ルーマニアと日本では時差…

ルーマニアから帰国

ルーマニアから帰国しました。日本に帰ってくると、まだTシャツで過ごせるほど暑いのがちょっと意外だった。ルーマニアは、入国した8月下旬はまさに真夏の暑さだったが、9月下旬ともなると肌寒いほど秋めいてきた。 近頃は取材に出かけるのにパソコンを持ち…

ルーマニアの田舎町より

また長いこと更新できずに申し訳ありませんでした。僕は今、次号の特集のための取材でルーマニアにいる。ルーマニアはあまり日本人にとってなじみのあるところではなく、情報も多いとはいえない。だからこそ、それではいったいどういうところなのかという興…

「月刊PLAYBOY日本版」

すでにご存じのことと思うが、集英社から出ている「月刊PLAYBOY日本版」が2009年1月号で休刊になる。1975年に創刊され、創刊当時90万部あった部数が5万5000部に低迷していたそうである。発行部数が5万5000部だと、7割売れても4万部に満たない。これではさす…

心霊ホテル

先日、田舎の鹿児島に帰省したときの話である。帰りの飛行機に乗るために、兄がクルマで空港へ送ってくれた。その途中でのこと、国道沿いに一軒のホテルが見えた。兄が言う。「このホテルはね、業績不振で売却されたんだよ。それを買った人は、ここを老人介…

霧島のロケットボーイズ

先日、7年ぶりに小学生時代の同窓会があった。7年前の同窓会は、小学校を卒業してから34年ぶりで、お互いに子ども時代しか知らないまま、いきなり40過ぎの中年姿で再会することになり、さて私は誰でしょう、というクイズで大いに盛り上がった。今回はそれか…

ストリートビュー日本版

アメリカやヨーロッパでは前から始まっていたようだが、昨日から日本でも始まったグーグルのストリートビュー。もうご覧になった方も多いと思うが、いやはやすごいね、まったく。車に360度撮影できるカメラを積み込んで撮影しまくったそうだが、早くもプライ…

仕事の相性

これまでも書いたことだが、私はいろいろなことをやっている。出版社の経営および営業、グラフィックデザイン、取材、イラスト・写真、執筆、編集などだ。自慢したくて書いているのではないが、こういう諸々の仕事は同時にできるものなのか、何と何がやりに…

お知らせです

お知らせです 告知板でもお知らせしていますが、7月28日から8月12日まで、茶房高円寺書林というところで、「シベリア鉄道9300キロ」のミニ写真展を開きます。8月2日(土)の夜にはトークイベントも開催しますので、よかったらお越し下さい。 蔵前仁一「シベ…

中古本の謎2

昨日の書き込みを読んだ知人から、さっそくメールが届き、業界事情を教えてもらった。神田のある古本屋では、出版直後や、場合によっては出版前の本が棚にさしてあることがよくあるそうだ。出版前の本がなぜ売っているのか? 彼の推測では、 1:発売前の見本…

中古本の謎

新刊を出すたびに不思議に思うことがある。謎だ。何でこういうことが起きるのか、訳を知っている人がいたら教えて欲しい。 新刊を出す。すると即、アマゾンで中古本が出まわるのだ。ここを見て欲しい。なんと発売日前なのに、早くも私の『シベリア鉄道9300キ…

営業に出る

もうすぐ私の久しぶりの新刊『シベリア鉄道9300キロ』が出る(ちょっとくどいな)にあたり、この1週間は営業に出た。出版社の営業というのは、どういうことをやるのかというと、私の場合はまず見本を作り(20ページ分ぐらいカラーでプリントアウトして本のよ…

小さな紙のメディア

東京の神田神保町にアジア文庫という書店がある。アジア好きの人にはよく知られている書店だが、中国(と日本)以外のアジアについての本を専門に販売しているところである。うちも長い間お世話になって、これまでたくさんの本を売っていただいた。このアジ…

制作ほぼ終了

あー、先日から何度も書いている私の新刊『シベリア鉄道9300キロ』だが、さきほど印刷所にすべてのデータを渡し終えて、制作はほぼ終了した。疲れました。あとは月曜日に色校をやればすべて終了する。さっき書店用の注文書をつくったので、これからそれを業…

タイトルが決定『シベリア鉄道9300キロ』

何度も書きますが、ただいま自分の新刊の制作にかかりきりになっていて、当欄を書く余裕がありません。とはいえ、このままずるずると書かないと、またどかんとあいだが空いてしまいそうなので、現状報告をいたします。 タイトルは『シベリア鉄道9300キロ』に…

「本の雑誌」301号到達と「旅行人」の20年

「本の雑誌」は2008年7月号で301号に達した。1976年から2008年まで33年間で301号。創刊当時は隔月刊だったから、1年間あたりおよそ9号を出しつづけたことになる。長い道のりだ。おめでとうございます。 http://www.webdokusho.com/honshi/index.html 読んで…

憧れのシベリア鉄道

もうすぐ田中真知さんの新刊『孤独な鳥はやさしくうたう』が出るが(6月25日発売)、その1カ月後には自分の本『シベリア鉄道』(7月25日発売予定)を出すので、今はその制作にかかりっきりである。今度の本は、およそ半分がカラーという(旅行人としては)超…