ドル入れ

 ネットを見ていたら、「黒板消し」を「ラーフル」と呼んだら○○県出身! という記事が目にとまった。むむむ、そういえば昔、私は黒板消しのことをラーフルと呼んでいた! ということは、ラーフルって鹿児島県人の呼び名なのか?
http://www.nikkei.com/life/living/article/g=96958A9093819690E2EAE2E2E38DE2EAE3E3E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;p=9694E3E1E2EBE0E2E3E3E6E0E7E0?n_cid=DSTPCS004

 この記事によれば、鹿児島だけでなく西日本で使われていた言葉で、語源はオランダ語であるらしい。また、文具用品などの業者は商品名として「ラーフル」を使用していたらしいので、業界の方々もご存知であるとのことである。しかし、これらはすべて仮説で、確としたことはわからないらしい。

 鹿児島弁といえば、うちの母親などがよく使っていた言葉で、今でも鹿児島では使われているのだが、「ドル」という言葉がある。ドルといっても、もちろん米ドルとか香港ドルのドルではない。鹿児島では小銭あるいは硬貨のことをドルと呼ぶのだ。「ドルがない」といえば「小銭がない」という意味であり、「小銭入れ」のことを「ドル入れ」と呼んだ。多分今でも鹿児島の商店では「ドル入れ一個1000円」というふうに書いて売っている。

 しかし、いったいなぜ小銭あるいは硬貨のことをドルと呼ぶのか、それがわからない。ドルといえば普通は米ドルのことであり、米ドルの硬貨はセントだ。不思議に思ってネットで検索してみたら、なんと! 意外なことを発見した。ドル入れという言葉は鹿児島弁ではなかったのだ。ネット販売でも堂々と「ドル入れ」と称して小銭入れが販売されている。これをご覧下さい。


 うーん、いったいこの語源は何なのだろうか?