『アジアにこぼれた涙』本日発売

 すでに都内の書店には並んでいるところもあるが、正式には本日が発売日だ。地方の書店にも今日は並んだことと思う。ツイッターでもつぶやいたが、もうぞくぞくと書店から追加注文がきている。うちの本で発売日前からこんなに追加がくるのは、いつのこと以来か記憶にない。

 まだ新聞にも広告を打っていないので、この本を買っているのは、ネットで知った読者か、店頭で見かけた方だろう。それで動きがいいのは、第一に著者および本の力があるということであり、第二に、書店が力を入れて売って下さっているということだろう。

 実は、よほど連続した大きな広告でない限り、新聞などの広告の力は限られている。読者も写真や大きなコピーがある書籍広告なら目にとめて下さるだろうが、うちで出せるような小さな枠の文字がぎっしりというような地味な広告だと見過ごしてしまうと思う。

 本が売れるのは、書店の力の入れ方にかかっているのだ。あんまりたいした本でなくても、書店がこの本を売るぞ! と力を入れて、ポップを立て、どかんと積み上げ、書店の一等地に置くと、本は不思議に売れていくものなのだ。私もかつて新宿紀伊國屋などでワゴン積み(ワゴンにその本をどーんと積み上げてフロアに置く)というのをやっていただいたことがあるが、このときは嘘みたいによく売れた。書店がベストセラーを作ることも可能なのだ。

 というわけで、追加注文をくださった書店に、必要かどうかをお聞きしてポップを制作中だ。こういうのです。少女と本が飛び出すポップです。書店の方でご入り用の方はぜひお申し付け下さい。私がせっせと手づくりしています。