出版

『わけいっても、わけいっても、インド』

いよいよ今日が私の新刊『わけいっても、わけいっても、インド』の入稿日。ようやく作業が終わって、あとは印刷屋さんにデータを渡すだけ。結局、全体のページは288ページで、そのうちカラーページが96ページ! 最近の私の新刊はカラーが多いのだが、それは…

新刊制作中

ただいま私の新刊の制作中です。9月1日発売予定のつもりですが、うーん、ちょっと遅れるかもしれません。前の記事でタイトルを発表しましたが、変えちゃおうかな、と思っていまして、変えると言っても、漢字をやめて仮名文字だけにしようかなと思っています…

『1Q84』重箱の隅

新聞によれば、出版業界は起業する会社が戦後最低水準になり、廃業・倒産する会社が増える一方だとか、返本率が40%をなかなか切らないまま続いていてどうにもならないとか、まったくもって暗いニュースばかりだ。書店も厳しい状況にある。「業界紙「新文化…

『聖なるインド、はるかなネパール』の装幀2

さっき印刷屋さんが来て、『アジアのディープな歩き方2 聖なるインド、はるかなネパール』のデータを持っていった。というわけで、最終的なブックデザインが決定しましたので、お知らせします。これです。 左右のデザインがいいという意見がわずかに多いよう…

『聖なるインド、はるかなネパール』の装幀

本日、3日がかりで本誌の発送作業を終え、引き続き堀田あきお&かよさんの新刊『アジアのディープな歩き方2 聖なるインド、はるかなネパール』(タイトルが長い)を制作再開する。本文というか中身の漫画部分は小川が担当して作業中なので、私は装幀をやって…

その後のタイトル問題

新種インフルエンザ問題におびえつつ、次号を制作している。このまま事態が収束しないと、書店が本を置いてくれないかもしれないと思うと、ぐったり疲れて、夜はぐっすり眠れる。人生はなるようにしかならないものだ。 ところで、先日より頭を悩ませている私…

インフルエンザと経営問題

メキシコの豚インフルエンザによる死亡者が大幅に減り、弱毒性であることが発表されて、ほんの少し胸をなで下ろしている。新種のインフルエンザは中国や東南アジアから発生するのかと思っていたが、メキシコとは意外だった。結局、地域はほとんど関係ないと…

タイトルが問題

うーん、もう1週間が過ぎてしまった。早いねえ。書くことないです。引き続き、本誌の制作に追われているところで、台割り(ページの割り振りのことです)を何度もいじったり、レイアウトをやり直したり、そういうことばかりやっている日々。 今、悩んでいる…

2009年の予定

あけましておめでとうございます。今年も旅行人と当欄をよろしくお願いします。当欄の今年の目標は、平均週1更新、年間50回更新です。一カ月ぐらい取材に出ることもあるので無理かもしれませんが、なるべくがんばります。 さて、次号の本誌(6月1日発売)は…

がんばれ「本の雑誌」!

今朝、元社員のT君からメールをもらって驚いた。T君が、あるブログを見たら「本の雑誌」の経営がかなり危ないと書いてあるという。さっそくそのブログを見てみると、なんと「本の雑誌」(2009年1月号)の椎名さんのエッセイにそのことが書いてあるらしい。そ…

「月刊PLAYBOY日本版」

すでにご存じのことと思うが、集英社から出ている「月刊PLAYBOY日本版」が2009年1月号で休刊になる。1975年に創刊され、創刊当時90万部あった部数が5万5000部に低迷していたそうである。発行部数が5万5000部だと、7割売れても4万部に満たない。これではさす…

仕事の相性

これまでも書いたことだが、私はいろいろなことをやっている。出版社の経営および営業、グラフィックデザイン、取材、イラスト・写真、執筆、編集などだ。自慢したくて書いているのではないが、こういう諸々の仕事は同時にできるものなのか、何と何がやりに…

営業に出る

もうすぐ私の久しぶりの新刊『シベリア鉄道9300キロ』が出る(ちょっとくどいな)にあたり、この1週間は営業に出た。出版社の営業というのは、どういうことをやるのかというと、私の場合はまず見本を作り(20ページ分ぐらいカラーでプリントアウトして本のよ…

小さな紙のメディア

東京の神田神保町にアジア文庫という書店がある。アジア好きの人にはよく知られている書店だが、中国(と日本)以外のアジアについての本を専門に販売しているところである。うちも長い間お世話になって、これまでたくさんの本を売っていただいた。このアジ…

制作ほぼ終了

あー、先日から何度も書いている私の新刊『シベリア鉄道9300キロ』だが、さきほど印刷所にすべてのデータを渡し終えて、制作はほぼ終了した。疲れました。あとは月曜日に色校をやればすべて終了する。さっき書店用の注文書をつくったので、これからそれを業…

タイトルが決定『シベリア鉄道9300キロ』

何度も書きますが、ただいま自分の新刊の制作にかかりきりになっていて、当欄を書く余裕がありません。とはいえ、このままずるずると書かないと、またどかんとあいだが空いてしまいそうなので、現状報告をいたします。 タイトルは『シベリア鉄道9300キロ』に…

「本の雑誌」301号到達と「旅行人」の20年

「本の雑誌」は2008年7月号で301号に達した。1976年から2008年まで33年間で301号。創刊当時は隔月刊だったから、1年間あたりおよそ9号を出しつづけたことになる。長い道のりだ。おめでとうございます。 http://www.webdokusho.com/honshi/index.html 読んで…

『孤独な鳥はやさしくうたう』の制作が終了

今日これから印刷屋さんがやってきて、田中真知さんの新刊『孤独な鳥はやさしくうたう』のデータを引き渡す。発売は6月25日。真知さんのひさびさの新刊ですので、みなさまよろしくお願いします。 さっきまでその作業をやっていたのだが、エッセイのような単…

新年早々景気の悪い話

そろそろ正月気分も抜けた頃だと思いますが、本年初の当欄です。今年も旅行人および当欄をよろしくお願いします。年賀状を下さった皆様、ありがとうございました。 さて、新年早々、あの新風舎が会社更生法を申請したとの記事を見てびっくり。ばかすか儲かっ…

年末進行のない年末

年末でお忙しいことと思いますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私はというと、本誌の発行が年2回になり、発行月が6月と12月になったので、今年から年末進行がなくなった。年末進行なしの年末なんていったい何年ぶりのことだろうか。う〜ん、よくわからな…

うちの本が書店にない理由

今朝(8月17日)の朝日新聞に、「手に入らない 町の本屋、新刊枯渇」という見出しの記事が掲載された。「本をつくっても売れない、読者の手に入らない」という「負の連鎖」を打開するために、返本率を下げ、必要とされる本を必要なだけ書店に届けようと、取…

新しい企画の本

しばらく書いてないなと思っていたら、しばらくどころかもう6月じゃないか。なんと1カ月もたっていた。すいません。トップページの底に沈むこと久しく、ボトムの常連、田中真知さんもすでに上の方へ飛び、あせりつつ書いている。 書かなかったのは、もちろん…

ようやく『メコンの国』の制作が終了

本誌の次号、『アジア・カレー大全』を制作し、ようやく『メコンの国第4版』の制作も終わった。さすがに徹夜はできないが、毎日帰宅が午前様で、土曜も日曜もなく作業し続けた。ああ、疲れた。『メコンの国』は最初、去年の秋には出すつもりだったのに、それ…

私のカレー作り

4月20日に出る予定の『アジア・カレー大全』が、ようやく印刷屋に入った。うちとしては初めての「食べ物本」だが、書店で見かけたらよろしくお願いします。 というわけで、カレーの話。よく「カレーは男の料理」という言葉を聞く。男は何かとカレーを作りた…

メジャー雑誌のしぶい特集

雑誌が売れないといわれている。また不景気な話? いえいえ、そういうことはなくもないですが、なんと「月刊少年ジャンプ」が休刊になったそうですね。あの「ジャンプ」が休刊だなんて、本当に雑誌の氷河期なのだなあと思いつつ、その記事を読んでみると、42…

ぼちぼち無理なく〜超零細出版社社長のつぶやき

先週、椎名誠さんの写真展とトークショーに行った。小さなギャラリーだったが、モノクロの写真が30〜40枚ほど展示されていて、世界各地で撮影された風景や人々が静かに鎮座していた。モノクロ写真というのは、にぎやかな場面を撮っても、それが遠い昔のよう…

謹賀新年2007

あけましておめでとうございます。年賀状を下さったあの人この人、返信できずに申し訳ありません。この場を借りて御礼申し上げます。今年もどうぞよい年になりますように。 というわけで、今年もいつものように始まった。年の暮れにサダム・フセインがいきな…

ベストセラーは危険だ――零細出版社事情

ええ、またもや当欄をさぼってしまって、申し訳ありません。忘れっぽい私ですが、忘れてたわけではありません。さぼったのです。書くことがあんまりなくてねえ。モノカキのハシクレのくせに書くことがないとは何事か! と、執筆者には常にハッパをかけている…

意匠登録の費用

先日、旅行人の名前とマークの登録を継続更新した。旅行人を商標登録して10年がたったのである。感無量であるが、その更新登録費用がなんと15万1000円! つまり1年間の登録料金が1万5100円ということであり、旅行人という名称を独占的に使用する権利を、毎月…

今年もがんばろう

小川京子に続いて私も風邪をひいて寝込み、1週間をパーにした。38度5分の熱が3日間続き、ふとんが汗を吸ってぐっしょりになり、ようやく床から上がったので干そうと思ったら、外は雪だった。 いつも書いていることだが、1年に4回しか出さない季刊誌になって…