「月刊PLAYBOY日本版」


 すでにご存じのことと思うが、集英社から出ている「月刊PLAYBOY日本版」が2009年1月号で休刊になる。1975年に創刊され、創刊当時90万部あった部数が5万5000部に低迷していたそうである。発行部数が5万5000部だと、7割売れても4万部に満たない。これではさすがに発行し続けるのは難しいだろう。


 僕もこの雑誌は若い頃たまに読んでいた。「PLAYBOY」というと、金髪女性のヌード写真というイメージがあるが、実は読み応えのあるノンフィクションやレポート、インタビューなどを掲載する雑誌でもあった。レイアウトやイラストも斬新で参考になった。ただ、やはり金髪ヌードのイメージが強すぎて、いまいち熱心な読者にはなれなかった。


 この金髪ヌードは、部数が低迷しても一貫して掲載されていたようだ。いまどき、こういうものに金を払う読者が大勢いるとはとても思えないが、たぶんアメリカ本社との契約の関係で、掲載しなければならなかったんじゃないかとしか思えない。それだったら、契約終了を機に廃刊し、新雑誌を立ち上げた方がよほど未来が開けると私でも思う。


 その「月刊PLAYBOY日本版」の今月号(08年10月号)の特集は「人生が変わる旅の本100」である。「PLAYBOY」編集部から連絡があって、私と前川健一さん、高野秀行さんで旅の本についての鼎談を行った。よかったらご覧下さい。