2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

人間の感覚の不思議さ──『妻を帽子とまちがえた男』

タイトルに興味を覚えて、ずいぶん前に買った本をようやく読み終えた。『妻を帽子とまちがえた男』とは、脳の障害のせいで、妻を帽子とまちがえて、妻を被ろうとする男の話だが、それ以外にもさまざまな症例が紹介されている。 最初この本を読み始めたときは…

奇妙な建築(2)

奇妙な建物の2回目。個人の趣味なのだと思うが、規模の小さい奇妙な建物は、きっと無数に存在するのだろう。探せばかなりの数が見つかるが、特にまあこういう何かを模したデザインは多い。犬とか魚とか、少々痛い感じがするが、作った人はきっと楽しかったこ…

本棚の『まんがNo1』を前にしてたちすくむ

今日も本棚の整理をしているが、そろそろこれもなんとかしたほうがいいのではないかと、棚にずらりと並ぶ古い漫画雑誌『ガロ』を眺めている。古いものでは1973年のものから、新しいものでは1981年まで、とびとびにとってある。たいした価値はないだろうが、…

ようやく本を処分する

この記事もツイッター編集版(+写真)です。ツイッターとほぼ同じですので、右側で読んだ方はパスして下さい。 処分する本を廊下に積み上げる。もうすぐ業者が引き取りにやってくる。いったい何冊あるんだろう。数えるのもいやなので、500冊ぐらいってとこ…

さらに小島剛一『再構築された日本語文法』

ツイッターにずらずら書いているうちに長くなってしまったので、以下にそれをまとめ、書き足しました。右側のツイッターですでに読んでしまった方は最後の数行だけ異なります。 小島剛一さんと話をするまで、私は人名を冠した日本語の文法があるなんて全然知…

小島剛一さんの新刊『再構築した日本語文法』は日本語文法の本だった

うちから『漂流するトルコ』という本を出した小島剛一さんが、今度『再構築した日本語文法』(ひつじ書房)という本を出した。なんと日本語文法の話だ。これまで学校で習った日本語の文法を、すべて新しく構築し直すという途方もない試みだ。 まだ最初のほう…

奇妙な建物(1)

ネットで建築を見ていたら、実に奇妙な建物があった。変な建物があるもんだなといろいろ見ていくと、世の中には、金と手間をつぎこんで、まったく実用的でなく、住みやすそうでもなく、人目を惹くというだけの理由の(としか思えない)建物がかなりあるので…