うっとおしい見せ物

あけましておめでとうございます。
本年も旅行人および本欄をよろしくお願いします。


足柄SAから撮影した富士山です

 さて、今年の正月は去年と違って特にあわてふためく事件もなく、平和でのどかな正月を過ごすことができた。正月用というわけではないが、年末にはひさしぶりにサモサを作った。

 ←ジャガイモ、グリーンピースに香辛料をまぶしてちょっと炒める










 薄力粉を練って薄くのばし、餃子と同じ要領で包む→




←できあがり。今回はちゃんと食べる前に撮影しました。最初に包んだ左手前のやつだけかなり大きくなった。味はちょっと塩っぱすぎると不評だった。レシピに塩少々と書いてあったのだが、少々よりも多かったようだ。






 正月には例年、小川の実家の静岡へ。静岡では何もやることはないので、食っては寝るという危険な行為を繰り返し、絵に描いたような正月太りになってしまった。近所にガンダムの実物大模型が立っているというので見物にいった。


 私はガンダムのファンではないし、そもそもガンダムのアニメも見たことがない。ガンダムがアニメとして初めて放送されたのは1979年だそうだから、私が23歳のときだ。その頃は毎日徹夜で仕事をしていた時代だったので、テレビなどはほとんど見ていなかった。80年代に一連のガンダムシリーズが放送されたらしいが、それも旅行に出ていたので関心外。というわけなので、世間の熱いガンダム信仰はほとんど理解できない私だが、なにしろヒマだったので見物に行ったわけだ。

 実際に見ても、ファンでない私にはあまり感動はない。でかい模型をよく作ったなとは思うが、ほとんど動かない(首がちょっと動いて目が光り、なぜか水蒸気が出てくる)ので、模型としてのおもしろみはあまりない。せめて歩くとか、手を振り上げるとかできないのかと思うが、そんなことをさせようとするととんでもないコストがかかるのだろう。

 ご存じの方も多いと思うが、以前テレビでフランス人の作ったロボットを紹介していた。こういうのです。これぐらいのことをやってくれないものかね。

 それはともかく、このガンダム模型だが、こんなにうっとおしい見せ物もなかった。たいして混んでいるわけでもないのに、のべつまくなしに注意を受ける。通路では止まるな、通路では写真を撮るな、撮影台ではカメラを1台に制限する、ガンダムの下では水が落ちてくるから注意しろ、速やかに移動しろ、そこでは立ち止まるな!

 うるさーい! ガンダムに近づいてから離れるまで、ずーっと注意され続けなのだ。こんなに注意の多い見せ物は初めてである。うんざりして、少し離れたところで私が自販機で缶コーヒーを買っていた。小川はそれを近くで待っていたら、また係員が近づいてきて、そこに立つなという。何でだ? そこは車いすや乳母車用の通路なので立っていてはいけないというのだ(歩くのはいいらしい)。どこにも車いすも乳母車もいないではないかというと、そういう規則だからいてもいなくても、誰も立っていてはいけないというのである。

 そこが車いすの専用通路でなくても、車いすがそこしか通れないのであれば、普通の人なら道を譲るだろう。乳母車も同じだ。乳母車を押して、手のふさがったお母さんの代わりにエレベーターのボタンを押してあげたり、電車の席を譲ったりするのと同じである。車いすも乳母車もいないのに、ただ規則に従って道を空けることになんの意味があるのだ? 注意やら規則が好きなだけじゃないのか?

 新年から文句が多くてすまぬ。今年も50回更新を目指してがんばります。皆様におかれましても、よい一年でありますように。