GWの過ごし方

 今年もゴールデンウィークがやってきた。料金が高いので、この時期に海外旅行することはまずないが、知人がバンコクまでの往復チケットを買ったら15万円だったという。すごいぞ!

 で、まあ休みが続くこの時期に何をするかといえば、今回は仕事の下準備──シベリア鉄道の資料を読んだり、原稿の発注をしたりするわけだが、何もない休日だと掃除をしなければならないことになっている。といっても、休みに必ずやるわけではない。たまにやるだけだ。その「たま」が、以前は1か月に一度はあったのだが、最近は本誌の季刊化に合わせて、掃除も季刊化した感がある。だから非常に大変である。

 コンピューターをお使いの方はご理解下さると思うが、デスクトップの様子は、その人の性格をよく表していて、部屋の様子とほぼ等しいという。これがなかなかの名言で、私のコンピューターのデスクトップも、不要必要取り混ぜて、さまざまなフォルダーがちらばっている。何年も開けたことがないようなフォルダーがあって、思いついて開けてみると、それが何年も前に作った書籍の一覧表だったりして、作った本人もそれが必要なのか不要なのか判断できず、面倒なのでそのままほっておく。そういったものでコンピューターの中は埋め尽くされているが、そのコンピューターを置いている机の引き出しの中も、それから机の周辺も同じような状態である。

 せっかくの休みなんだから、映画でも行こうかなと考えることもあるが、あの休日の立ち見の出るような映画館で映画を見ようという気にはならない。映画が好きな人は、映画はやはり映画館のスクリーンで見るのがいちばんだとよくいうが、僕は映画館で大勢の人と映画を見るのはあまり好きではない。大きなスクリーンで、いい音で見るのは文句ないが、見ている最中に話し声が聞こえてきたり、前の観客が邪魔だったり、うんざりするほど長い広告を見せられたり、そういったことが好きではない。映画は一人で観るのがいちばんである。だからホームシアターが欲しいのだ。モノを食べながら見ても誰にも迷惑がかからないし。

 で、野球場で野球でも見ようか、とも思う。球場観戦は嫌いではない。たまに行くこともある。最近はどんどん足が遠のいているのだが、その主因は、いい席が高くてなかなか取れないので、遠くから見ると球がよく見えないことだ。視力が歳とともに衰えてきたせいである。奮発してバックネット裏でも買おうかなと思っても、あそこは年間シートばかりで企業が買い占めているから、一般人は入手不可能なのだ。実にけしからん話である。外野なんか問題外。あんなうるさいところで、声を揃えて応援なんか絶対したくない。飛んできた球しか見えないしね。というわけで、野球はもっぱらテレビ観戦。臨場感はないが、球がよく見えるのがいい。

 では、ドライブだ。と書いたところで、出かけることはないのは、すでに想像がつくことでしょう。そう、何もわざわざ渋滞の真っ只中に突入していくことほどばかばかしいことはない。だから休日にドライブはほとんどしない。だいたいドライブなんてしないのだ、僕は。したくないわけではないが、会社を休んでドライブできるわけないし。

 それじゃ休みの日に、たまにやる掃除以外に何をやっているのか。たまにカレーを作る。たまにプールに行く。たまに友人の家に行く。たまに仕事もする(休みになってない)。たまに近所に買い物に行く。ああ、書けることは何一つないですね。でも休日は好きです、心から。