馬亀

世の中にはくだらない話が数多い。さて、仕事を終えてそろそろ帰ろうかなと思いつつネットを見ると、理解に苦しむようなバカな話が載っていた。これだ。

「カメデス」と落書きされたカメを保護
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/100616/trd1006162002013-n1.htm

 先日、亀の甲羅に「カメデス」と落書きした他愛もないいたずらがあった。実に他愛もなく、たいした悪意も感じられない子ども(たぶん)のいたずらに過ぎないが、それに大騒ぎするヒマ人が世の中にはいるのだ。

 それはともかく、このニュースには、ヒマを通り越して、何を考えているのか理解に苦しむところがある。だって、こうですよ。

甲府市舞鶴城公園の堀で16日、甲羅に「カメデス」と落書きされたカメが保護された。脱皮で文字が自然に消えるのを待ち、堀に戻す予定。(中略)県の担当者は「ほっとした。こういういたずらが無いように祈っている」と話した。」

 保護したっていっているが、落書きはそのうち自然に消えるんだから、そのまま池にほっておけばすむ話ではないか。それをざわざわ捕まえて「保護する」って、何を考えているのか君たちは。捕まえられる亀は「保護される」ほうがよほどストレスを感じるのはわかりきったことだ。保護している間に、池じゃ食えないような豪華なエサでもやろうかなって話かね? ほんとにくだらないにもほどがある。

 しかし、この話は事実なのか。新聞記者がおもしろおかしく捏造したんじゃないのか? 県の担当者は本気で「ほっとした」なんて発言したのか? そっちのほうがよほどおかしいと私は思うぞ。