タバコが高い
また更新が遅れました。すいません。遅れているのはこれだけではないので、ここ数日あやまってばかりいる。その一方、執筆者にはきびしく原稿を催促しなくてはならない。大変なのである。
ところで、僕は、蛇蝎のように嫌われている喫煙者である。タバコを吸うとガンになるぞと、嫌味なほどデカデカと書かれたタバコのパッケージを見ると、ますます肩身が狭くなる(よく読むと喫煙による疾病がパッケージごとに違うので意外にためになったりして)。こういう警告は世界中に広がっているが、これを見ると手にとるのもイヤになるね。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~MCFW-jm/tobaccophotox.htm
で、まあ、こうやって世界中で禁煙キャンペーンが大々的に繰り広げられているわけだが、欧米では高額の税金をかけられているせいで、タバコがめちゃくちゃに高く、日本よりタバコが安い国は欧米にはほとんどない。デンマークはなんと税率85%だ!
この表で見ると、アメリカが最高価格なのに、税率はランクに出てこないのがちょっと不思議だ。スイスは日本より税率が低いのに500円以上するのは何故?
価格(1箱) 税率
アメリカ 約900円 ――
カナダ 約500円 64%
オーストラリア 約500円 〜65%
ニュージーランド約400円 68%
イギリス 約800円 77%
フランス 約660円 75%
スイス 約520円 50%
ドイツ 約530円 72%
イタリア 約460円 73 % (税率はWHO/1996による)
日本 63%
タバコを吸わない人は興味のない話題で恐縮だが、喫煙旅行者はタバコの値段には敏感である(と思う)。もちろん空港の免税店でもカートンで買う方も多いだろう。最近まで僕もそうだったのだが、どうも事情が変わったようである。
欧米のタバコが日本より高くなって、空港と銘柄によって値段は異なるものの、免税店で買っても1カートン(10箱200本)が3000円ぐらいするので、日本人にとっては免税のメリットはまったくない。この値段でわざわざタバコを買う日本人はまずいないということで、欧米の免税店から急速に日本のタバコが消えつつある(日本のタバコを好む外国人は少数なのだろう)。
帰国時には国産・外国産タバコをそれぞれ1カートンずつ免税で持ち込めることになっているが、このようなわけで、欧米の空港から帰国するときは、かつてのような栄光の免税タバコを持ち帰ることがむずかしくなりつつあるのである。悲しい。
まあ、それでも今のところは日本より安いタバコを売っている国はたくさんあるし、免税店より安い国さえあるので、それほど免税店にこだわる必要はないが、欧米はきついですね、ホント。この値上げ傾向はいつかアジアにも及ぶのであろうか。