トレビの泉騒動

 
 7月号の特集「素朴な疑問2」について、いろいろお便りをいただき、ありがとうございました。
8月号で追加記事をちょっと掲載します。

 さて、その「素朴な疑問」にもあった「トレビの泉のコインは誰が回収するのか」問題について、騒ぎが持ち上がっているというニュースが流れた。

 コインの回収は、毎週一回ローマ・カトリック教会系のカリタス修道会が、公認の硬貨回収作業を実施してきた(本誌の調べでは回収するのは赤十字だった)。しかし、彼らがコインを回収する前に拾う「硬貨拾い」がいて、そのために警察が乗り出してそれを防ごうとした。すると、その「硬貨拾い」が、生活ができなくなると訴えたという話になっているらしい。

 この「硬貨拾い」には、コインを盗んでいるという感覚はないんですね。多いときは週70万円近く稼いでいたというから、割りのいい「商売」だ程度の感覚なのかもしれない。それが認められたら、「硬貨拾い」の人々でトレビの泉は混雑を極めることだろう。コインを投げ入れるのがちょっと恐くなるんじゃないだろうか。