スパムにうんざり

 岡崎大五氏が、スパムが多くて困るということをブログで書いていたが、多分、これをご覧の皆様も同じような問題をお抱えのことだろう。私も例外ではない。1日100通以上のスパムが送られてきて、それで大事な原稿を間違えて消してしまったことも数回ある。差出人が英語名、あるいは女の名前だけで、添付ファイルがあると反射的に削除してしまうので、大事な用事のある方は、漢字で「蔵前へ」とお書き願えれば幸いです。

 怪しいメールは開くこともなく、どしどしゴミ箱へ投げ入れているが、たまに「これは何だ?」と思わせるものがある。先日きたスパム・メールのタイトル(件名)にこうあった。
「夫がバクに食い殺されて一年がたちました」
 なんだ? バクに食い殺された? どういう意味だろう、とメールを開けてみると、楽しい性交渉へのお誘いである。スパムだけど、タイトルだけはおもしろかった。

 この前カトマンズから帰国したばかりのとき、「カトマンズの夢」というタイトルのメールがきた。依頼した覚えのない人からのメールだったが、仕事関係かもしれないと思い開けてみると、これもやはりスパムであった。まったく最近のスパムは実に手が込んでいる(これは単なる偶然だろうが、なんでカトマンズの夢なんだろうか)。

 このようなスパム・メールは、プログラムがネットにさらされたメール・アドレスを拾って自動的にメールを送りつける仕組みになっていると聞く。だから、プログラムをセットすれば手間をかけることもなく無限にスパム・メールを送りつけることができるわけだ。まったく腹が立つ。電話の営業もうるさいので腹が立つが、それなら、うるさいと文句も言える。しかし、スパム・メールは文句のいいようもない。

 しかし、さらされたメール・アドレスを自動的に拾い上げて、そこにどしどしスパムを送り付けているのであれば、こちらにきたスパム・メールのアドレスをサイトでさらしたらどうなるのだろうか。これを拾い上げて、自動的にそこへスパムを送り付けるということになるのではないか。うーむ、やったことのある人はいますか? とはいえ、それをやっても、結果がわからないからねえ。