時代遅れになっていくマシン

 あ゛〜っ、もうどんどんマシンが時代遅れになっていく〜。うちのマシンは前にも書いたが、アップルのパワーマックなんだが、買って何年かでCPUにG3ボードを差して、以来ずっとそれを使い続けている。OSは8.1だし、メモリは208メガしかないし、起動ディスクは2ギガしかない。今どきこんなマシンで雑誌をつくっているのはわれわれぐらいのものかもしれない。

 とはいっても、買ってから7年ぐらいであり、特に不自由はないのである。それが! 今日、小川京子のマウスが壊れたので買いにいったら、このコンピューターに対応するのが売っていなかった。なにしろUSBさえ付いてない。OS8に対応するマウスなんてないと店員にいわれたそうである(その後、小川京子は新宿を探しまわってようやく発見したが)。

 このところ、うちのマシンではネットをやると開けないサイトが激増し(OS8ではフラッシュが使えないからだ)、コンピューターウイルスを診断するソフトもなくなり、なにより外部からもらうデータが徐々に開けなくなりつつあるのがなんといっても痛い。

 なんで新しいマシンにしないのか不思議に思う方も多いだろう。そんなに金がないのか? いや、まあマックの新しいマシンを買うぐらいの金はとりあえずなんとかなるのだ。が、問題は、これほど1台のマシンを長く使っていると、この環境を0から作り直すことがものすご〜く大変なのである。全部インストールし直し、全部設定し直し。そういう作業手順なんかほとんど忘れているのに、全部やり直さなくてはならないかと思うと、それだけで目の前が真っ暗になる。

 それに加えて、マックの場合は最新のOSにすると、今の環境で制作した一部だが大量のデータが使えなくなる。フォントを全部買い直さなくてはならないし、もちろんソフトもスキャナーもハードディスクもすべて買い直しだ。コンピューター本体だけで作業できるわけではないので、OSが激変すると何もかも買い直しになってしまうところがおそろしい。いったいいくらかかるのか。そのうえ使えなくなるデータも全部移植し直さなくてはならないのだから、買い直す利点などほとんどない。このままでいいんだ、ほっといてくれ! と叫びたくなってくるんである。

 文中、意味不明の単語が多すぎるとお感じになる方も多いと思いますが、私にはこういった言葉を説明する能力はありませんので、ひらにご容赦下さい。