衛星写真で自宅を見る

 掲示板の雑談板で、POOP MANさんがお書きになっているが、Googleのマップサイトがすごい。写真家の小松義夫さんが最近教えてくださったので、僕もさっそく見てみたのだが(ちなみに事務所の古いマックでは見られないので、自宅のウインドウズでないとダメなのが悲しい)、うーむ、恐るべし! 衛星写真

 Googleのマップサイトを開くと、始めに日本地図が登場するが、そこからズームし始めると、例えば東京では、練馬区にある私の自宅がばっちり識別できるのだ。もちろん皇居も東京タワーも見える。日本から場所を移すと、北京の天安門広場では人がわさわさいるのが見えるし、カイロのそばにはピラミッドの石積みまで識別できる。もちろんニューヨークのビル街も自由の女神も、パリの凱旋門も全部見える。ジブラルタル海峡では船が波をたてて進んでいる(静止画像だけど)。

 今度の旅行人で、シベリア鉄道の列車内で写真を撮っていたら、警官から撮影禁止だと叱責されたという話を書いた。現代の衛星からはすべてがお見通しなのに、いまさら旅行者が写真を撮ったからといって何の問題があるのか、というようなことを書いたのだが、しかし、まさか自宅のパソコンからこんなすごい衛星写真を自由に見られるようになっているとは思わなかった。

 もっとも、先般ロンドンで起こったテロ事件の時は、衛星が犯人の姿をとらえていたが、それは人相がわかるほどアップになるという超高性能カメラだった。さすがにそこまではいかない。それに、あちこち見ていると、人が認識できるほどアップになるのは世界中どこでもというわけではないようだ。例えば、鹿児島の田舎はあまりアップにできないし、北朝鮮ピョンヤンなども、スタジアムがあるのが識別できる程度である。米軍の施設はぼかしまでかかっている。問題のロシアはすべて見たわけではないが、やはりあまり拡大できないようだ。

 で、自宅を見てわかったのだが、うちの周囲の風景がちょっと古いのである。その付近が撮影されたのはどうも5年以上前のようだ。他の場所も、必ずしも最新のものではないかもしれない。それでもまあすごいんだけれど。あなたも自分の家なんかをちょっと覗いてみてはいかがですか。
 ここ(http://maps.google.com/)から見られますが、古いマックの方はブラウザーが適応していませんよ。