ちょっと前の国産掃除ロボット

 先日、新聞を眺めていたら、東芝がルンバのような掃除ロボットを発売するという記事が載っていた。これです。
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/20110824_472417.html

 スマーボというらしい。このロボットはセンサー各種とカメラを内蔵し、物にぶつからないで部屋をまわって掃除をするそうだ。iRobotのルンバはカメラなど付いていないので、あちこちにがちがちぶつかりながら向きを変えて掃除をするので、東芝製の方がスマートだ。

 だが、そういう高機能にしたせいで実売価格が9万円だというのがいただけない。いくらなんでも掃除機に9万円は高すぎるのではないか。しかし、ついに東芝もこういうのを開発するということは、掃除ロボットがよく売れているのか? と、思っていたら、東芝掃除ロボットを発売するのはこれが初めてではないんですね。こういう記事が見つかった。

東芝、国内で初めてロボットクリーナー「トリロバイト」を発売
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0905/toshiba.htm

 この記事は2002年のもので、スウェーデンの家電メーカー「Electrolux」が2001年11月からヨーロッパで販売しているものを東芝が売り出したらしい。なんと、このロボットの価格は25万円! 誰が買うんだ、そんなもの?


 と、思っていたら、この東芝に先駆けて、実は松下電器(当時)も掃除ロボットの開発に着手していた。これがその記事。

松下、自律走行する家庭用掃除ロボットを開発
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0325/pana.htm

 この記事も2002年だが、東芝の記事より半年ほど早い。この記事では「発売時期や価格は未定だが、2〜3年後の実用化を目指している」となっているが、残念ながら販売には至らなかったようだ。なにしろ、この試作機は数百万円だというから、これを現実的な価格に落とすのは大変だ。

 もっとも、この出来を写真で見ると、発売しなくてよかったねという感じがする。これじゃまるでトースターだよ。