東日本大震災チャリティセールのお知らせ

 今度の大震災で、被災者のために何か自分にもできることはないかと悩んでいる人もいれば、震災現場へ観光に行って渋滞を引き起こしている人もいる。そういえば、ロサンゼルス地震のときだったか、瓦礫になった建物をバックに、笑いながらピースサインで記念写真を撮影している日本人観光客が批判の的になったことを思い出す。まあ、おおかたの日本人は心を痛め、痛めすぎて悩んでいる人も多いわけだが。

 私も心を痛めている人の一人にすぎないが、文字通り微力ながら被災者の方々の手助けになればと思い、旅行人でチャリティセールを行うことにした。それで、グレゴリ青山さん、さいとう夫婦さん、堀田あきおさん、田中真知さん、宮田珠己さんなどに電話し、チャリティ用のイラストを描いていただけないかと協力を仰いだ(田中真知さんは写真で協力を要請した)。皆さん、非常に忙しいなかを快く引き受けてくださった。

 昨日お願いしたばかりなので、イラストはまだできあがっていないが、皆さんが来週の初めには送って下さるとのことなので、来週の中頃の水曜日か木曜日頃には、ホームページ上で開始できると思う。下は堀田あきおさん描き下ろしのイラストで鉛筆に水彩されたものです。

 それで、その売り上げをどうするかだが、普通は赤十字などの団体に寄付することが多く、個人的にはそっちへ寄付したのだが、聞くところによれば、日本赤十字には1000億円を超える寄付金が集まり、配分委員会を設置して、実際に配分されるのは数カ月先になるらしい。神戸の震災のときは最後の寄付金は数年後になったという話もある。数カ月先でももちろん有意義に使われるのだろうとは思っても、今困っている人たちの助けにはならない。

 そういうことを考えていたら、たまたま私の友人のイギリス人からメールが届き、救援物資を車に載せて救援活動を行っているという。彼は日本に滞在すること20年を超える人で、仲間に呼びかけて資金を募り、4月2日に三陸に向かったのだ。そこで彼らにその資金を託そうと考えている。彼らの活動報告の一部は次の通り(原文は英語なので私の誤訳の可能性もありますが)。
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 私たちは、陸前高田気仙沼、南三陸の5つの避難所に以下の項目(※リストは省略)を提供することができました。私たちが訪れた最初の避難所は気仙沼の浄念寺にありました。そこには80人の避難民がおり、平均年齢は約70歳ということです。
 次に訪れた他の避難所は、学校や市民センターで、電気や水道もなく、自衛隊がいくつかの場所で簡易トイレを設置していました。学校の校庭には病院が設置され、自衛隊員が瓦礫を片付けて交通を誘導しています。
 私が予想したよりも自衛隊員の活動は少なかったのですが、菅首相陸前高田に来訪したために人員が割かれたか、あるいは週末に潮が満ちるのを利用して遺体捜索に向けられたのかもしれません。
 私たちの短い訪問でもわかったことは、避難所の人々はできるかぎり助け合いながらやっていますが、避難所の何万人もの人々にまだまだ物資は必要ですし、資金も必要だということです。
陸前高田市の様子
浄念寺の避難所
救援物資
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 このことをご了解いただいたうえで、チャリティにご参加下さるとありがたいです。皆さん、よろしくお願いします。