極度乾燥(しなさい)

 原発事故の話題から少し離れて、今回は極度に乾燥した話を。かなり前から話題になっていたらしいが、私はさっきまでぜんぜん知らなかったので、書かせていただきます。

 意味不明のおかしな英語をプリントしたTシャツは今でもあるだろうが、話題としてはすでに昔のものとなりつつある。しかし、それと同じことをロンドンの連中がやっているとは知らなかった。WEB『NEWS WEEK』内のブログで、コリン・ジョイスという記者が書いていたのだが、「ここ2年ほどで「Superdry――極度乾燥(しなさい)」という小さなファッションブランドがイギリス中を席巻するようになった」という。
http://www.newsweekjapan.jp/joyce/2011/03/post-39.php

 で、このブランドが「Superdry――極度乾燥(しなさい)」とプリントした洋服をロンドンで販売したところバカ売れし、創業者は大金持ちになったそうだ。「このブランドを展開する零細アパレルメーカー、スーパーグループは昨年(2010年)3月に新規株式公開(IPO)を果たして以来、株価が3倍に上昇、売上げは1年前と比べてほぼ倍増している。」ということである。

 それじゃ、どういうデザインなのかというと、こんなんである。特に冗談というわけではないのがちょっと不気味だ。

 このブランドをずらりと並べたブログもあって、ここからもっとたくさん見られます。
http://blog.goo.ne.jp/kennytata/e/448af50e48466dcbd862544e4f84659c

 Superdryって、つまりアサヒビールスーパードライをぱくって、日本語訳して「極度乾燥」としたのだろうと想像できるが、この(しなさい)ってカッコ付きの命令形は何なんだ?

 笑ってしまうのは、この「Superdry――極度乾燥(しなさい)」という意味不明な馬鹿げたパクリが売れたせいで、この会社がブランドの著作権を必死に守っているということだ。ジョイス記者のブログによれば、コピーに対しては容赦なく訴訟を起こすと息巻いていて、実際、違法コピー商品に関して100件近い訴訟を起こしているという。

 それだったら「Supertry――極度挑戦(してみれば)」なんていうブランドに極度挑戦してみれば?

その会社のWEBサイトがこれ。
http://www.superdry.com/