ミシュランガイドを引用するな?

 ようやく次号「グジャラート特集」の制作が終わり、きのう印刷所に入稿した。疲れた。年2回発行になる初めての号だというのに、いろいろあって製作期間がいつもより短くなって、最後は1時間以上、印刷屋さんを事務所で待たせての入稿となった。こういう場合、入稿データに漏れがあったり、誤植が多くなったりと問題が起きそうなイヤな予感がする。

 まだすべて作業が終わったわけではなく、今は印刷所から足りないデータがないか連絡があるかもしれないので、それを待ちながら、定期購読者にプレゼントするためのカレンダーを制作したり、書店用の注文書を作ったりしているところである。何事もなければ、夕方に色校が上がってくるはずだ。

 などと書いていたら、やはり印刷所から電話があり、不足画像のお知らせ。すぐにメールで送る。メールで画像を送れるってのは便利なものだ。もっともカラーの大きな画像は難しいけど、モノクロ写真だったら、よほど大きくない限り大丈夫だもんね。

 今朝きた郵便物を見ていたら、とある特許事務所からの手紙があった。特許事務所から何の用事だろうと思ってみたら、なんと「ミシュラン」の評価を、無断で勝手に引用しないようにという注意だった。なんでも、「クオリティを比較する手法またはその名称として、弊社が採用している星印格付システムとともに、『ミシュラン』の商標を出版物やウェブサイトに使用している出版業者の方々や、個人ウェブサイトのオーナーの方々が数多く見受けられ」るそうである。なので、勝手に使うなということである。

 なるほど。僕はミシュランの評価でレストランを選んだことはないし(だってそういう店って高級レストランなんでしょ?)、出版物を見てミシュランの評価を気にしたこともないが、そういえばレストランの紹介で、「この店はミシュランでも★★★です」などという記事があるような気がする。そういうことを勝手にやらないで欲しいということですね。

 今度ミシュランのレストランガイドが日本でも出版されたらしいので、勝手に引用されるのは困るんでしょうね。でも、そうやって引用されたほうが(もちろん引用元を明らかにした上で)宣伝になるような気がしますけど、いまさらそんな宣伝なんかされなくても、無断引用の実害のほうが大きいと考えたのでしょうね。

 しかし、うちにまでこんな手紙が送ってくるとは。我が社ほどミシュランガイドに無縁な出版社もないと思いますが(笑)、まあ、一応出版社には全部送っているのだろう。大変ですねえ。決して無断引用などしませんので、ご心配なく。