日記

 バングラデシュから帰国して、ようやくノドの調子が戻ってきた。まったく、東京の空気をさわやかに感じるなんてことになろうとはのお。

 桜に間に合った。成田からの帰路、夜の千鳥ケ淵の脇をバスが走り、そこにはライトに照らされた満開の桜が見えた。ああ、間に合ったと思った。

 雨が降らない限り、自宅から事務所へ自転車で通勤しているのだが、数カ月に一度その通勤路を変えている。最近、気に入ったルートには桜の木が何本もあって、それが実に美しかった。酒が飲めないのと酔っぱらいの団体が好きでないのできちんと花見などしたことはないが、満開の花の下を自転車で走り抜けると気持ちが高ぶってくる。春だ。

 昨日はダイアモンド・ビッグ社へ行って、『地球の歩き方』編集長の西川敏晴さんにインタビューをする。次号の本誌特集用である。それで初めて営団地下鉄南北線に乗ったのだが、プラットホームに落ちないように壁があって、出入り口に扉がついているのに驚く。シンガポールの電車のようになっているのだねえ。宮田珠己さんの『わたしの旅に何をする。』カバー・表紙関係が本日印刷所に入稿で、本文が明日入稿。定価は1400円に決定。発売は5月10日だ。どかーんと売れてくれい。

 印刷会社の担当者T嬢は3月にニューヨークへ行ってダンスのレッスンをうけてきたという。ワンレッスン1300円ぐらいだそうだ。4日間でニューヨークへダンスを習いに行く人もいるのか。本人はずいぶん楽しそうだったが、帰りにカバーのデータが入ったMOを忘れていったので、あわてて走って追いかける。何しに来たんだ、おまえは〜。