しぶい月刊誌

古本専門雑誌というしぶい月刊誌がある。「彷書月刊」という。名前もしぶい。「ほうしょげっかん」と読む。「月刊彷書」とするのが普通ではないかと思うが、逆なのがまたなんとなくしぶい。よくわからないけど。版元は彷徨社というところだ。 で、この雑誌、…

ヨン様ファンは日韓の架け橋か?

テレビを見ても、週刊誌の見出しを見ても、ヨン様ヨン様の大ブーム。ま、結構なことだと思うが、いわゆるこの「韓流ブーム」が韓国でも驚きをもって迎えられているという話は読者もよくご存知のことだろう。そりゃびっくりするわな。 先日の朝日新聞(04/12/…

『欠陥車と企業犯罪』を読む

神保町を歩いていたら、伊藤正孝の文庫『欠陥車と企業犯罪―ユーザーユニオン事件の背景』(教養文庫)を発見した。伊藤正孝といえば、『南ア共和国の内幕―アパルトヘイトの終焉まで』(中公新書)、『ビアフラ―飢餓で亡んだ国 (講談社文庫)』などで知られる…

ロンリープラネット日本語版インドが発売

すでに旅社でもこのことは触れられているが、僕もようやくこの本『インド (ロンリープラネットの自由旅行ガイド)』を入手した。届いた本を見て、予想はしていたけど、その厚さにうなる。1176ページ、重さ1145グラム。なんと1kgを超えるのだ! 迫力満点ですね…

当欄も復旧 『スローな旅にしてくれ』

管理人の地味な努力により、当欄も予想より早く復旧しました。 サイトが壊れたり、他にもいろいろあって、どうも最近はついてない。 厄払いしたほうがいいかもしれない。うーむ、笑いとばす気にもならん。 さて、明るい話題といえば、幻冬舎から私の『沈没日…

『からくり民主主義』

このところ、ず〜〜〜〜〜〜っとさぼっていた本欄である。すんません。とにかく忙しいというかヒマがないというか書くことがないというか。といっても、これまでだって特に書くに値するようなことを書いていたわけでもないので、とにかく書こうと思い立った…

スティーブン・J・グールド氏死去

カンブリア紀に爆発するように生まれ出た奇妙な生物について描いた『ワンダフル・ライフ』の著者スティーブン・J・グールドが死去した。 NHKでもやったのでご記憶の方もいると思うが、カナダのバージェス頁岩から発掘された化石から次々と発見された奇妙…

2冊の選挙本

政治が騒がしい。自民党が2つの選挙で敗れたばかりだが、その政治と選挙をめぐる本を2冊読んだ。 まず、1冊目が、実に珍しい選挙小説で真保裕一の『ダイスをころがせ!』(毎日新聞社/1800円)。選挙などがどのような小説になるのかと、かなり不思議な気が…

『ウはウミウシのウ』

宮田珠己さんの新刊『ウはウミウシのウ』(小学館)を読む。誤解を与える表現だが、これほど無内容の本も珍しいだろう。これは決してけなしているのではない。普通、どんな人が書いても、単行本1冊分の原稿を書けば、少しは何か言いたいこと、主張したいこ…